ys10's diary

読み読み書き書き。

「モテ」の人生哲学

 今日はあえて普段読まないような本を読んでみようと思い、即決でこちらポチってみました。二村ヒトシ氏著、”すべてはモテるためである(文庫ぎんが堂)”。こういう恋愛ハウツー本はあまり信用していないのですが、読まず嫌いってのもアレな気がして、適当に評価高い本を選んで期待せずに読んでみました。結論言うと、とても面白かったです。いい意味で期待を裏切られました。非モテの方は勿論、今モテているという方にも是非とも読んで考えていただきたい。

モテないのは”キモチワルい”から

 ”なぜモテないのかというと、それはあなたがキモチワルいからでしょう”

 開いてすぐのページに書かれてました。。。しかもデカデカと。モテない男のプライドをあらかじめ折っておこうといわんばかりに。

この言葉、読み進ていくにつれて詳細に分かってくるのですが、割と真理をついてます。残念ながら。この”キモチわるさ”は、本書におけるキーワードといってもいいでしょう。

キモチワルい=不自然

 キモチワルいとは普段嫌悪感を示すのに使われますが、本書では多くの意味で使われています。ざっくりいうと、非モテにつながる行動や態度全般を指します。今まで多くの女性と接する中で、全く好意を寄せられなかった、またはアピールしても振り向いてくれなかった、そんな人たちは恐らく、無意識にとってはいけないタブーを犯しています。多くはモテないが故に、変に構えてしまったり、自分を飾りすぎたり、あるいは空気を読めずに言葉を選び間違えたり。極めつけに、モテたい意思はあるのに自分から行動しない、いつまでも待ってる”臆病者”。これらは間違いなく”キモチワルい”のレッテルを張られるでしょう。

第一にやるべきこと

 まず自分の何が”キモチワルい”のかを認識すること。モテてない時点で”キモチワルい”のだから、あれこれやるよりまず自己分析ってことです。(著者曰く、モテてないにも関わらず、俺はキモチワルくない!と言い張るなら最初から読み直せ、とのこと)なるほど確かに、自分を変えるならまず現在地を知らないと進めないでしょう。

これをこなすことで、ひとまず自分の中の余計な(根拠のない)「自信」をリセットし、ある程度の「謙虚さ」は保てたということになります。

心の「拠り所」を作る

 自分はこれが好きだ!自分は何者だ!と言えるような何かを作ってしまおうということ。属している団体や会社などの、名刺に書かれているようなことではなく、真に心から誇れる何か、つまり「拠り所」です。(本書では「居場所」と表されていますが)これについて言及している箇所が個人的に一番好きです。これは恋愛面でとてつもない武器になる上、一人間としての価値が問われるところではないかなと思います。自分の拠り所がある人は、一見ふらふらしてるような人でさえも根っこの部分はしっかりしていて、自分のぶれない軸をもっているような印象があります。そういう人は内から漂う自信のようなものは、異性のみならず同性にも魅力的に映りますよね。ここで注意なのが、仮に拠り所を作ることに成功し、自信もついたからといって、それを他人に、ましてや意中の異性に押し付けようものなら、非モテに逆戻りだということです。

結論

 いろいろ割愛しますが(眠いので)、結局モテることに執着することがモテない原因なのかなと思いました。恋愛に無関心というわけでなく、人並みにモテたいという気持ちはあるけれど、それを自制して相手や周りを楽しませたり気遣ったりできて、チャンスが来れば相手の意をくみ取って積極的になれる、そんな「大人」な人。男女共、これがモテる人物像なのかなと今のところ考えています。そうなるためには相応の経験が必要なわけで、進んでたくさんの人と話したり、もっと社交的にならないといけないのは当然だよなーと思ったり。ともかく、いい勉強になりました。

 

 今日はこの辺で。